ごみに関する迷惑行為の詳細や効果的な対処法について
ごみに関する迷惑行為でもっとも多いのがポイ捨てと言われています。
空き缶やペットボトル、食品の包み紙などポイ捨てされるごみは様々です。一人が行うポイ捨ては微々たる数ですが、同じことを何十人、何百人が行えばごみの量は膨大になります。
ポイ捨てされたごみは最終的に市町村が片付けますが、その費用は税金で賄われているのも事実です。市民が支払った税金が何者かによるごみのポイ捨てに消費されてしまうのは非常に迷惑な事態と言っても過言ではありません。
地域によっては防犯カメラを設置してポイ捨てができないように見張るなど独自の対策を講じている所もありますが、それにも多大な費用がかかります。ポイ捨てをしないという意識を持つことがもっとも大切と言えるでしょう。
まったく分別を行わないのもごみに関する迷惑行為と言えるでしょう。
家庭や会社から出るごみは、ほとんどの地域で分別が呼び掛けられています。燃えるごみの日に燃えないごみを出すなど、地域のルールを無視する行為は社会的な信用を損なうおそれがあります。
また、スプレー缶やライターなど可燃性のガスが封入されている物を、他のごみに混ぜて出すのは非常に危険です。ごみ収集車や処理施設が火災の被害に遭う可能性も否定できません。「うっかり混ぜてしまった」では済まされないので、地域のごみ出しルールを遵守することが何よりも大切です。
このようなごみに関する迷惑行為のほとんどは、社会のルールを守る心や衛生意識を持っていれば避けることができます。
明確な悪意をもって迷惑行為に及ぶケースは少数であり、実際は不注意や無知から生じるトラブルが多数です。ごみがどのように回収されて処分されるかを正しく認識することで、大抵のトラブルは未然に防ぐことができます。
自分で出したごみは自分で捨てる、分別は地域のルールを確認して正しく行うことを徹底するのが知らずに迷惑行為をしてしまう事態を避ける秘訣と言えるでしょう。
プラスチックごみを分別する理由とは
プラスチックごみを分別しなければならない理由としては、リサイクルが挙げられます。
プラスチックごみは、再利用できる可能性が高いです。多少汚れていたり、破損していたりしても、洗浄して溶かし、再形成することで別の新しいプラスチック製品になります。
リサイクルをするためには、焼却や埋め立てを行う他のごみとは分けなければなりません。そして、回収後にごみ処理センターなどで、プラスチックごみだけを分けることはまず不可能です。したがって、ごみを出す際に分別を行うことが求められます。
プラスチックごみは、プラスチックであれば、全てまとめられるというわけではありません。例えばペットボトルの場合、ボトル本体とキャップ、ラベルをそれぞれ分けなければいけないことが多いです。
なぜそのようなことをしなければならないかというと、プラスチックの種類が異なるからです。ペットボトルのボトル本体はPET、キャップはPP、ラベルはPSと、それぞれ違う種類となっています。
そして、プラスチックをリサイクルする場合、同じ種類でまとめる必要があります。異なる種類を溶かして、混ぜ合わせることは不可能です。よって、種類ごとに分別しなければなりません。
また、法律によって決められているというのも、プラスチックごみを分別する理由です。
リサイクルのことを考えなければ、別にプラスチックごみを焼却や埋め立てで処分してしまっても問題はありません。けれど、日本には、容器包装リサイクル法という法律があります。
プラスチックの容器や包装を製造している会社は、リサイクルして再商品化できる製品を作ることが義務付けられています。
そして、プラスチックごみを回収する自治体は、そのリサイクルに協力するため、分別回収を行わなければなりません。
消費者には、容器包装リサイクル法に従う義務や、従わなかった場合の罰則はないです。けれど、容器包装リサイクル法に従った自治体が、分別をすることをルールとして定めているでしょう。
そのため、実質的には、消費者も容器包装リサイクル法に従って、プラスチックごみを分別しなければなりません。
海外で再利用される日本のごみの例
日本のごみは、海外で有効的に再利用されている場合があります。
数あるごみの中でも、服が再利用されることが多いです。特に、簡単に新品の衣類を購入できない国では、積極的に日本の古着が使われています。
日本では、少しの汚れや流行遅れなどの理由で、服が簡単にごみとして処分されてしまうことが多いです。けれど、服としてはまだ使い道があるため、ごみとして回収された一部は海外に輸出されます。
日本の服は、日本人と体格が似ている、東南アジアに輸出される場合が多いです。日本の服は質が良いものが数多くあります。しかし、あくまでもごみとして回収されたものは、低価格で販売されます。
よって、良質な服を低価格で購入できるということで、人気があります。また、アフリカにも送られる場合がありますが、日本人とは体格が異なるため、大人用を子どもが着ることも珍しくはありません。
日本ではごみとなってしまった電化家電も、海外で再利用されるものとして有名です。
日本の家電は、高品質なものが数多くあります。そのため、買い替えなどで、まだ使い道があるにもかかわらずごみとして処分された家電は、海外でそのまま再利用されます。故障や老朽化で一部の機能が使えなくなったものは、ごみとして回収された後、修理されて海外に輸出されることも多いです。
さらに、家電は良質な資源にもなるため、回収後に種類ごとに分別され、スクラップ素材として再利用される場合も少なくありません。
また、日本製の家具も、海外で再利用されやすいです。
中でも、装飾が多く、作りがしっかりしている婚礼用の家具は、大勢の人から必要とされます。よって、不用品回収などでごみとして引き取られた後は、そのまま処分されるのではなく、海外で使われている可能性が高いです。
そして、家具と組み合わせられる食器も、再利用されることが多いごみです。海外に家具のごみを輸出する際、その中に食器を入れて、まとめて運搬されることはよくあります。